日本語を鍛えることこそ外国語習得の近道!??

こんにちは!!
今日は「日本語を鍛えることが外国語上達の近道である」
ということについてお話しします!

というのも我々は(日本語のネイティブは)
日本語を鍛えることによって外国語の能力まで高まってしまうんです。
だから一度日本語を徹底的に見直す機会を設けてもいいんじゃないかなと思うんです。
なぜなら我々は日本語のネイティブであるが故に英語などを学ぶ際に
苦労してしまう部分が多いんですね。

どういうことかというと、日本語はハイコンテキスト言語、つまり
「わざわざ説明しなくともわかって欲しい」という言語なんです。

たとえば、外国人に写真を取ってもらいたいと頼まれたものの断ってしまいたい時に日本人は
「ごめん、できない」と直接伝えるのではなく、「子どもを迎えにいかないといけないから・・・」というように伝えて断りたいという意思を明らかにします。


ところが英語はローコンテキスト言語、つまり
「1から10まで説明しないとわからない」という言語なんです。

たとえば、外国人に写真を取ってもらいたいと頼まれたものの断りたい時には、「ごめんなさい無理です。」と最初に伝えてから、「子どもを保育園に迎えに行かないといけないので。」といったように具体的な理由を話すんですね。


両者の違いはお分かりいただけましたか?
つまり、日本語が外国語学習の際の足枷になるんです!!


我々は日本語を相対化しないと
「英語力そのものは高くても英語を話せない」
という奇妙な現象に陥ってしまうんですね。

で、そうならないためにこころがけておきたいことが二つあります。

一つ目は、「翻訳可能な日本語を身につけること」です。
具体的に何をすればいいのかというと、「主語を意識する」ということです。この記事の冒頭でも述べましたが我々はハイコンテキスト言語のネイティブであるが故に日常的に無意識に「正確な意味理解や伝達に欠かせない主語」を省略して文章を話したり書いたりしているんですね。
そこで欠かせないのがこの「主語」を普段から意識するということなんです。
わかりやすくするために例を用いてみますね。

A「昨日ジャイアンツの試合観にいったよ。」
B「まじ、行きたかったな〜〜。」
A「今年は澤村が大活躍してるな。なんでもオフのトレーニング頑張ったらしいからな。」

この三文の中にそれぞれ番号を振ってみます。

A「昨日、①ジャイアンツの試合観にいったよ。」
B「まじ、②行きたかったな〜」
A「今年は澤村が大活躍してるな。なんでも③オフのトレーニング頑張ったらしいからな。」


この文章の各文の番号を振ってある部分の主語は誰かわかりますか?
正解は第一文目から順番に「A,B,澤村」なんですね。
おそらく皆さん正解がお分かりになったことだろうなと思います。
我々は普段からこうして主語を省略した会話を行っているので主語をいわずとも主語が分かるんですね。
ですが、これらの文章を主語を明確にせずに英語に直そうとしても苦労します。
なぜなら、英語は「常に主語を明確にする必要がある」からなんですね。
こうして主語を明確にすることをを癖づけておくことは外国語の能力をも向上させてくれますよ!!

二つ目は、「外国人が発想する日本語を身につける」
つまり、「be動詞をなるべく使わず、SVO文系を中心に文章をアウトプットする」
ことなんです!

どういうことかというと、我々は英語を話したり書いたりするときにbe動詞を用いた文(「〜is~」といった文)に頼りがちなんですね。これは実は日本語の構造にも関係するのです。我々日本語ネイティブは日本語的な発想を英語を話したり書いたりするときにも持ち込んでしまうんですね。


例を一つ。
例えば猫の写真を見た時に日本語的発想だと「猫がいる。」と言うのに対し、
英語的発想だと「私は猫を飼っている」と言うんですね。


これは日本語が「〜は〜である。」といったように、自分が物事を所有すると考えるのではなく、ただそこに存在するだけというふうに物事をとらえてしまうことに由来します。ですが、外国人は上のような状況で日本語を話すときに「私は猫を飼っている。」と考えるんです。なぜなら英語は人中心の言語だからなんですね。で、英語のネイティブは日本語を話す時にその発想をそのまま持ち込むので「私が猫を持っている」というふうに猫の写真をとらえるんですね。この違いを意識しておかないときれいな英語を話せないんです。で、そのギャップを埋めてくれるのがbe動詞を使わず、SVO文型を意識したアウトプットなんです。こうした理由から我々はbe動詞を使わず、SVO文型を意識してアウトプットすることが大切なんですね。



これらの二点を意識することが外国語の能力を効率的に高めていく近道なんじゃないかなと思います!

ぜひこの二点を取り入れた学習を行ってみてくださいね!